エグゼクティブチェアマンのメッセージ
エグゼクティブチェアマンのメッセージ
株主の皆様へ、
取締役会を代表致しまして、2024年度12月期のユニ・アジアグループリミテッドとその子会社(以下、「グループ」又は「ユニ・アジア」)の事業報告をさせて頂きます。
グループは2024 年度に香港不動産投資案件の時価評価損全額計上に伴い、28.2百万米ドルの損失を計上致しました。これはグループ設立以来、最大の損失となりました。しかし、この時価評価損を除く2024年度グループの利益は2.8百万米ドルとなりますので、一株当り2.0シンガポール・セントの配当を2025年5月30日に実施すべく、来る年次株主総会にご提案させて頂くことを取締役会で決議致しました。
グループは、より一層の努力が必要であることを認識しており、その取り組みについてはCEOである岩渕がCEOメッセージの中で詳しく説明します。
一方、2023年度から取り組んでいるグループのリーダーシップ交代についてお話ししたいと思います。
私は2014年4月以来、エグゼクティブチェアマンの職に就いています。シンガポールのコーポレートガバナンス状況が変化する中、その推奨に準じグループの取締役会は非執行取締役が議長を務めるべきであり、2025年4月30日の年次株主総会の終了をもって、私はエグゼクティブチェアマンの職を退く一方、引き続きグループのエグゼクティブディレクターとしてとどまります。
2025年2月28日付公表しました通り、グループの筆頭独立社外取締役兼監査委員会委員長であるLee Gee Aik 氏は、グループに9年間貢献したのち、シンガポール証券取引所規則に準じ2025年4月30日の年次株主総会終了をもって独立社外取締役を退任致します。Lee氏の在任中、同氏はグループの会計およびリスク管理プロセスの改善に役立つ適切な意見を提起しました。グループは、同氏の貢献に感謝致します。
2025年2月3日付、グループはChong Teck Sin氏を当グループの独立社外取締役に任命しました。Chong氏は独立社外取締役として豊富な経験を持ち、船舶および不動産事業にも精通しており、取締役会への貢献が期待されます。
上記に伴い、2025年4月30日の年次株主総会終了をもって、Philip Chan Kam Loon氏は指名委員会委員長の役職を退き、非執行会長(ノンエグゼクティブチェアマン)兼監査委員会委員長に任命され、Chong Teck Sin 氏が指名委員会委員長に任命されます。Juliana Lee 氏は報酬委員会委員長の役職を継続します。Chan 氏の非執行会長(ノンエグゼクティブチェアマン)就任に伴い、筆頭独立取締役は設置致しません。
2015年よりグループのCFOを務めるLim Kai Ching 氏は、2025年2月28日付、エグゼクティブディレクターに就任しました。同氏は2025年4月1日をもって、グループCFOの役職を退きます。同氏は、グループ内のさまざまな会計、業務、リスク管理の導入に尽力してきました。2024年には、ISCAサステナビリティ・プロフェッショナル認定を取得し、グループのサステナビリティへの取り組みを統括する任務も担うことになり、グループのサステナビリティへの取り組みをより高いレベルで推進することが期待されます。
経理担当のジェネラルマネジャーを務めるRachel Choo 氏は、2025年4月1 日付、CFOに就任しました。Choo 氏は2012年に入社、財務および会計業務に精通しています。同氏は、グループの今後の成長において重要な役割を果たすでしょう。
また、2024年5月31日付公表しました通り、グループの日本事業であるユニ・アジア キャピタルジャパン株式会社(以下、「UACJ」)の取締役社長である戸田幸浩氏の退任に伴い、入戸野 武史氏がUACJの取締役社長に就任しました。入戸野氏の就任以来、UACJでは、短期間で高い収益が見込める開発プロジェクトを強化しながら、定期的な収入が得られる長期投資へと舵を切るべく、いくつかの取り組みを展開しています。
上記の変更は、グループの経営計画の取り組みの一環です。これにより、グループ内のより若いリーダーが活躍する一方、より経験豊かな人材が彼らを支えることになります。グループは引き続き事業拡大に焦点を絞り、長期的に株主の皆様に価値を提供できることを目指します。
しかし、ステークホルダーの皆様のご支援がなければ、計画を実現することはできません。グル-プの株価が純資産価値に対し過小評価されていることを認識しており、近い将来、現在の取り組みが株主の皆様の価値向上につながると考えます。必要であれば、短期的に市場価値を高めるためのコーポレートアクションに着手することも検討しますが、引き続き、長年培ってきた専門知識を活かして事業基盤を拡大するという忍耐強い取り組みを行う所存です。株主の皆様にも、グループ事業変革の旅路のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 最後に、株主の皆様、経営陣、従業員、お取引先、ビジネスパートナー、金融機関の皆様の変わらぬご信頼とご支援に心より感謝申し上げます。グループの更なる成長のため、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。